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フジファブリック ライブイベント "TOKYO MIDNIGHT"
会場:渋谷CLUB QUATTRO
日付:2004.12.5   
<SET LIST>
1.ダンス2000
2.TAIFU
3.桜の季節
4.NAGISAにて
  5.午前三時
6.線香花火
7.赤黄色の金木犀
8.打上げ花火
  9.TOKYO MIDNIGHT
10.サボテンレコード
11.夜汽車
12.環状七号線
  13.追ってけ追ってけ
14.花屋の娘
15.陽炎
EN 茜色の夕日
会場に入ると既に沢山の若者が今か今かと雑談しているところだった。中にはグッズのTシャツを着てアピールしている人たちも。突然ライトが落ちると、歓声と拍手が沸き起こる。ピアノの音をバックにメンバーが静かに登場。「ダンス2000」のイントロが流れ出すと観客が一気にヒートアップし、体を揺らしてオーディエンスの波が出来る。

Vo.志村の「渋谷―!!」の叫びにより一層大きな声が会場を揺らした。あまりの揺れに床大丈夫だろうか、と思った程。それほどオープニングは凄い盛り上がりを見せ、曲が終わると溢れんばかりの歓声が会場を覆った。「桜の季節」のゆったりとしたミディアムテンポの曲が始まるとがらりと雰囲気が変わり、Key.金澤の奏でる音が今までのロックのイメージを自然と新しいものに変えてしまう。

「ありがとうございます!改めまして今晩は!フジファブリックと申します。今夜は来ていただいてありがとうございます。今日は時間が長いので・・・熱く行きたいと思います。“NAGISAにて”」ポツポツと呟くように話す志村。ギターサウンドが独特な、それでいてコーラスがきれいな曲が流れ出す。赤いランプに照らされてミステリアスな雰囲気の中志村のダークな声が響き渡る。

「線香花火って曲でした。あのー・・・ワンマンにお越しいただきありがとうございます。あのー・・・初ワンマン!は、大阪でやってきたんですけれども、東京は初です。ワンマンは1回しかやっていなくて・・・だから1回目のつもりでガンガンやります。今日は26℃あるんですよね?楽屋で聞いてすげーと思いました。こんなに暑いのはきっと皆さんがライブに来てくれたからかな?」ちょっと恥ずかしそうに言った志村に観客から歓声が上がる。

「え〜12月5日にアルバムが出ました!ん?11月10日でした・・・!アルバムには入ってないB面の曲とかも良くないですか?押し曲ってわけじゃないんですけど、本気で聴いてもらいたいからメンバーも作っています!って事をいつも雑誌等で言っているんですけど、ワンマンなので言ってみました!これからも応援よろしくお願いします!」

そう言って始まった曲は「赤黄色の金木犀」。どこか切ない詩とメロディが不思議な気分にさせてくれる。ピアノの音色が辺りに静かに流れ出したかと思うと、その不思議な雰囲気から一転、激しいギターサウンドが間奏へと入っていく。音に合わせてライトが点灯しさらに会場をまぶしく照らす。誰かが足踏みをしている様なイントロの音が流れ始め、そこに段々とベースの歪が入ってくる。歌声も低くダークなゆったりと迫ってくるような曲だ。

次の曲に入る前に、「アコースティックでやります!」と言うと、アコースティックギターと志村の伸びやかな歌声が会場を包み込む。ギターの音が心に暖かく響き渡り、クリスマスの雰囲気にピッタリの曲が。会場の空気を柔らかくしていく。

「ありがとうございます。今日はワンマンなのであのー・・・時間が長いですね。なんで、メンバー紹介なんかをしたいと思います」といって、志村がメンバーを紹介していく。「話すと長くなるんですけど・・・」と、ここで志村が最近起こったハプニングで会場のオーディエンスを笑わせる。詳しくは伝えられないのですが、交通安全についてとても熱く、語ってました(笑)。ギターサウンドが心に直に響く「環状七号線」、会場がまた一気に沸いてオーディエンスが踊り出す。メンバーも自分の気持ちを楽器に宿していくかのように一心不乱にかき鳴らす。その姿が、今夜のライヴで私の目に一番焼き付いた光景だった。

「このライブが終わってからも年末はラジオとか出て、精力的に活動しますのでよろしく!本日ラストです!」lと、短く志村が話すと会場から「もっと聴きたい!」のブーイングが(笑)。「陽炎」のイントロが流れ出すと、歓声が沸き起こり、会場全体のボルテージとテンションが一瞬にして頂点に達していた。息もつかせぬ勢いで駆け抜けてしまうと、この日一番の歓声をあびながら、メンバーがステージのソデへと消えていく。

メンバーがオーディエンスの前からいなくなると、同時にアンコールの手拍子が起こりそれに答えるべくメンバーが再び登場してくる。「ありがとうございます。ワンマンもできて、アンコールももらえてすごいですね・・・タオルもどうですか?今日は暑いから是非!本日はありがとうございました!」、物販の宣伝を挟み「茜色の夕日」が流れ出す。夕焼けの帰り道をこの曲を歌いながら歩いたらきっと幸せな気分になるのだろう・・・そんな優しいメロディが今夜のライヴ全てを集約していく。自然と心に入ってくるような風(想い)を感じる事ができた1曲だった。

フジファブリック ライヴ写真
会場からは再び大きな歓声が上がり、嬉しそうに手を振りながらメンバーがステージを後にする。私はその後ろ姿を見ながら彼らが奏でる生の音をまた聴きに行きたいと思うのだった。多分、いや絶対に今夜会場に足を運んだオーディエンス達も同じ気持ちだったに違いない。

(TEXT:東谷 真理/PHOTO:スージー)
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