|
|
 |
| DACHAMBO ライヴイベント「ULTIMATE MUZIK! FES'04」 |
@青山CAY 日付:2004.10.24
w / MONG HANG, ロレッタセコハン etc.
VJ : OVERHEADS |
|
|
| <SET LIST(ブレイクなし)> |
1. AOYAMA URBUN JAM
2.CONGA La GOTTA |
|
3.SPACE JAM
4.CONGA La GOTTA |
|
|
“メビウスの輪”というのを皆さんは御存じだろうか?表も裏もない1つの線を1回ひねりで繋いだもの。“∞”、こんな表記で表されることも。ドイツの数学者Mebius(メビウス)が提唱した「メビウスの帯」と呼ばれている無限曲面がそもそもの由来らしい。今夜、ピックアップするアーティスト・DACHAMBOのライヴはまさにこのメビウスの輪そのものなのだ。始まりから終わりまでの間、曲と曲の間のブレイクは1度もなし。全ての曲は1つに繋がりリンクするようにラストへ向かうのだ。それでは、レポートをお楽しみ下さい。
淡い光でさえ容易に透過してしまう半透明な幕がステージを覆い、それが、何のアクションもなく淡々と左右に開いていく。ステージチェンジのため一時、人が掃けていたフロアに少しずつ流れ込んでくるオーディエンスたち。水の気配がない痩せた大地に雨が降り注ぎ、全てを潤していくように会場がオーディエンスと彼等の音で満たされていく。
物語のプロローグを読み始めるように、ゆっくりとライヴがスタート。少しずつスピードと音の密度を増加させながら、徐々にオーディエンスの身体の穴という穴から彼等の音が侵食を始める。細胞膜を抜け、人の身体を構成する核を直接バイブし、生命が誕生して約60億年という年月を音楽を通して奮い立たせる感じ。
彼等の音を更に依存的なものへと変貌させるVJ・OVERHEADSの中毒性の高いヴィジュアルアート。聴覚と視覚の両サイドからオーディエンスたちを攻撃し、彼等のライヴは急激にテリトリーを拡げていく。潜在意識にダイレクトに刺激を与え、脳内を必要に掻き乱す音に完全に身体を支配されトランス状態になるオーディエンス。 ライヴという現実的な空間に身を置いているというよりは、彼等が創り上げた非現実的な空間に放り投げられた感じだ。何か言い知れぬ力に覆われるような恐怖にも似た胸騒ぎ感とその力に覆われたいと思ってしまう不思議な魅力。
「SPACE JAM」までライヴが流れると、頭と身体を一心に振り乱して心ではなく、人体を構成する細胞1つ1つから音を感じとっていくオーディエンスたち。ラストが近づくにつれて彼等とオーディエンスの間には何か見えないエネルギーの流動が起こり、会場全体が1つにまとまっていくのが肌で感じられた。最後は、盛大な喝采の中ライヴが幕を閉じる。
メンバーとオーディエンス各々、始まりは単体でしかなかったものが、ライヴが終演に向かう頃には1つ大きな集合体として、会場に存在していた。 メンバーとオーディエンスがこんなにも“共鳴”するライヴは、他を探してもなかなかあるものではない。DACHAMBOが魅せたライヴのように日常ではない、非日常的なものに憧れるのは、人間の性?それとも彼等の奏でる音に、人として本来備わっている動物的本能が呼応しているから?それとも、まったく別の何か、未知の領域のエネルギーが彼等の音楽には感じられるから?言葉や文章では言い表せないDACHAMBOの魅力、それは実際にライヴに足を運んだ人にしか分からない。
 |
いくら私が文字を並べて彼等について語ったところで、彼等の音は皆さんには響かないだろう。ただ、1つだけ言いたことは “メビウスの輪”という書き出しで始まったこのレポートだが、この文章が存在したことでDACHAMBOとの繋がりが皆さんとの間に生むことが出来たならば、私は本望である。 |
|
|