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HOMEストリートカルチャー「永遠のモータウン」 映画レビュー
「永遠のモータウン」 映画レビュー 「永遠のモータウン」写真
タイトル:「永遠のモータウン」
価格:\ 3,990(tax in) 発売元・販売元:東北新社 
発売日:11月25日(木)DVD 発売
<出演>
ファンク・ブラザーズ(ジェームズ・ジェマーソンほか)/ジャック・アシュフォード/ エディ“ボンゴ”ブラウン/ジョーン・オズボーン/ブーツィ・コリンズ/ベン・ハーパー /チャカ・カーン/モンテル・ジョーダン
<STAFF>
監督:ポール・ジャストマン
音楽監督:アラン・スラツキー
製作総指揮:ポール・エリオット/デヴィッド・スコット
プロデューサー:ポール・ジャストマン/アラン・スラツキー/サンディ・パスマン
原作:アラン・スラツキー著「Standing in the Shadows of Motown」
いやぁ〜エライもんを見せられてしまった!モータウンという世界一有名なレコード会社が次々とトップアーティスト中のトップアーティストを世に送り出し、凄まじい功績を残したことは知っているつもりでいたけど、自分が知っていたのは実に表面的なものであったことを気付かされた上に、自分みたいなもんが今まで偉そうに音楽について語ってきたことが、めちゃくちゃ申し訳なく感じさせられてしまった。

まだまだ自分は音楽を分かってない、いや、音楽の魅力ってやつをほんのひとカケラ程度しか知っていない現実に打ちのめされた。 僕は教えられてしまったんだ、この映画に。星の数ほどのヒット曲を演奏、レコーディングしてきた、モータウンのトップスター達を支えたファンク・ブラザーズの面々に、音楽の良さってやつを、今更ながら。

口コミで大ヒットを記録した「永遠のモータウン(原題:Standing in THE Shadows of Motown)」だが、きっと映画館でこの作品を鑑賞したのは、モータウンの熱狂的ファンを中心としたコアな音楽ファンが大半、あとは、俗にシネフィルと言われる映画マニアなんじゃないだろうか。でも、この映画はほんの少しでも音楽を好きな人であれば誰にでも見てもらいたいと僕は思う。それはモータウンになんて興味がない、知らないと言うロック好きにも、ヒップホップ好きにも、演歌好きにも、浜崎あゆみやSMAPのファンにもだ。

この映画は、モータウンの歴史の中で脚光を浴び、世界中の音楽ファンから愛された、マーヴィン・ゲイやスティーヴィー・ワンダー、ジャクソン5、ダイアナ・ロス&シュプリームスといったトップアーティスト達をクローズアップするものではない。「かつてモータウンからはこんなにたくさんのアーティストがスターになったんだよ〜」といった内容のものではないのだ。もちろんそういった内容でもこの映画は実に見応えのある作品になったと思う。でもこの映画の主役はあくまで、スター達のバックで素晴らしい演奏を奏で続けたミュージシャンなのである。

「この曲モータウンっぽい」という言葉がなぜ存在するか?それは、モータウンから世に出たヒット曲のほとんどを(もしかしたら全てと言っていいかも知れないが)ファンク・ブラザーズたる偉大なるミュージシャン集団が演奏していたからである。モータウンっぽさとは、正にファンク・ブラザーズが持つ「らしさ」そのものであった。しかし彼らはそのバンド名すらもほとんど世間には知られていない。そんな彼らこそがモータウンの歴史そのものであると、この映画は本人達の貴重なインタビューや演奏シーンを交えて伝えてくる。

年老いたバンドのメンバーが当時のことを嬉しそうに語る度に、チャカ・カーンやモンテル・ジョーダン、ジョーン・オズボーンなどをボーカルに迎え素晴らしい演奏を奏でる度に、本当に良い音楽とは、奇跡的なまでの音楽に対する深い愛と、共に音を奏でる仲間との絆がなければ生まれないことを気付かされた。それで、冒頭の「いやぁ〜エライもんを見せられてしまった!」という感想に繋がるわけだが、この映画を見る前と後じゃ音楽に対する価値観がガラっと変わる。

「永遠のモータウン」写真
今まで音楽ライターとして書き綴ってきたことに自信が持てなくなるほどに(笑)。でも「永遠のモータウン」を見て、今までも好きなつもりだったが、それとは比べものにならないぐらい音楽を好きになったのは事実。本当に音楽って素晴らしい!今なら心の底からそう思える。

(TEXT:hotexpress 編集部 平賀哲雄)
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